なるべく荷物を少なくするのが、
旅慣れた人間の流儀だと
勘違いしている方がたまにおられます。

もちろん何でもかんでも
日本から持っていくのは、
現実的とは言えませんが、
着替えの下着の枚数まで
ギリギリにするのは、
少し考え物だと思います。

知り合いに旅の達人と呼んでも良い程、
頻繁に海外旅行をする方がいます。
達人だけに、ほんのわずかな手荷物だけで
いつも世界を飛び回っておられます。

ある時、彼は下着も
現地調達してしまおうと、
全く替えの下着を持たずに
旅に出掛けた事があるそうですが、
それが思わぬ大失敗だったのです。

現地に到着して、
その地の「某超有名百貨店」で
下着を購入した彼は、
その時少しウキウキした
気分を味わったそうです。

何故なら彼曰く、
百貨店で下着のみを購入するという事は、
彼にとってスノッブな気分を
味わうのにはもってこいの事なのだそうです。

しかしそのスノッブな気分も
たった2日しか続きませんでした。
現地のランドリーサービス
その下着を出したまでは
良かったのですが、
後日手元に返ってきた
その哀れな姿に彼は絶句したそうです。

たった1回の洗濯で世にも哀れな姿に
変身してしまったその下着、
せっかく百貨店で購入したにも関わらず、
そのブランド威力
全く発揮されることはありませんでした。

自業自得といえばそれまでですが、
その後彼はしぶしぶながら
哀れな姿形の下着と行動を共にしたそうです。
そんな不幸に陥らない為にも、
是非下着は多目に持参したいものです。